子どものベランダからの転落防止!Safe Kids Japanが報告書を取りまとめ

 NPO法人Safe Kids Japan(山中龍宏理事長)はこのほど、「ベランダ1000」プロジェクトの報告書を完成させた。同団体は子どもがベランダから転落する事故が相次いでいることから何が課題で、どうすれば予防できるのかをインターネットを通じた現状調査で検証していた。

 Safe Kids Japanは子どもがいる、もしくは子どもが遊びに来る家庭を対象に、日常生活におけるベランダの状態を撮影した画像を収集。全国からデータが寄せられ、柵の状態や踏み台になる物がどのように置かれているのかを実際の画像から検証した。

 その結果、ベランダのスペースを有効に活用するため、奥行きが狭いところにエアコンの室外機が設置されているケースが多いことが判明。また室外機以外でも、ゴミ箱や大型の植木など踏み台になる物が置かれていたり、装飾や横型の桟などデザインによって足をかけて上れる柵になっていたりするケースも見られたという。

 そのため報告書では、子どもが足をかけないための柵の工夫、ベランダへの物の置き方を具体的に挙げているほか、ベランダに子どもが1人で出られないようにする工夫も必要だと説明。子どもの手が届かない位置に補助錠を設置したり、二重ロックを利用したりすることなどを勧めている。

 報告書はホームページで閲覧・ダウンロードできるほか、A3二つ折りの状態で配布することも可能だという(数に限りあり、送料要負担)。問い合わせは、info@safekidsjapan.orgまで。

「ベランダ1000」プロジェクト 報告書ができました(NPO法人Safe Kids Japan)

「ベランダ1000」プロジェクト 報告書(NPO法人Safe Kids Japan)

記事提供:日本医療・健康情報研究所