改 革

一般社団法人 日本くすり教育研究所
代表理事 加藤 哲太

平成24年にスタートしました「日本くすり教育研究所」は、これまで、薬教育の教材提供活動・薬物乱用防止教育のサポート活動などを行い、教材の利用などで登録していただいた方は、2024年4月現在で1,900人を超えています。

本研究所の活動をより充実したものとするため、このたび「一般社団法人日本くすり教育研究所」として再スタートを切ることとなりました。

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これまでの経緯

本研究所は次のような活動の目標を掲げてスタートしました。

(前ホームページより)
「セルフメディケーション」、すなわち「自分で自身の健康を保持増進や疾病の予防に努め、さらには必要に応じて薬が適正に使用できる。」こと、が必要となってきた現代において、このセルフメディケーション実現のための行動として考えられるは、次のことが考えられます。

1)自分の健康状態を常にチェックする(健康管理)。
2)自分で病気にかからないための生活改善を実践する(予防)。
3)生活者が健康や病気に関する正しい知識を持ち、薬の基礎知識と適切な使い方(医薬品の適正使用)を身につけている。

1)、2)については、国の健康政策として「健康日本21」、すなわち、「21世紀において日本に住む一人ひとりの健康を実現するための、新しい考え方による国民健康づくり運動」、で進められています。
3)のための基盤となる「くすり教育」への注目も高まってきて、中学校(平成24年度より)及び高等学校(平成25年度より)の学習指導要領に基づき、「くすり教育」が実施されることになりました。

「くすり教育」は単に知識を習得するためだけに行われるものではなく、自分で判断し行動できる能力を養って初めて意味をもつものとなります。当然、身体や健康について興味と知識のレベルにあわせて、繰り返し教えることが必要であると考えています。小学生からセルフメディケーションに関する教育を始め、中学生、高校生へと進めていく必要性も感じています。さらに、大人・市民の薬に関する知識のレベルアップも不可欠です。

「くすり教育研究会」は、こうした社会のニーズをサポートしプロモートすることを目的とした設立しました。「くすり教育」に興味を持ち、意義を感じ、活動を進めていく方々と、情報を共有し、教育理念を共有し、教育内容の充実を目指すものです。薬剤師その他医療関係者と教育関係者の協働活動の中で、この取組みが広がっていくことを願っています。

これからの取組

青少年のくすり教育の充実を目的にしてスタートした「日本くすり教育研究所」の活動でしたが、その後、厚生労働省の「薬物乱用防止啓発訪問事業」に参画させていただき、活動の場を広げてきました。さらに健康教育の携わる多くの方々に出会い、議論する中で、本研究所の活動の拡大の必要性を強く感じました。そこで今回、健康教育に関わる、児童・生徒、一般生活者の心身両面における健全な発育と健康づくりに貢献するために、以下の目標を掲げ「一般社団法人日本くすり教育研究所」をスタートします。

目標

  • これまで行ってきた「くすり教育」「薬物乱用」等に関する教育用資材の製作と提供をさらに充実させる。
  • これに基づくメールマガジン登録者(指導者)間での情報交換の場をホームページ上に作成する。
  • 専門知識を有する指導者の養成を目指し、指導者向けのセミナー・研究会などの開催を開催する。
  • 教育現場へ専門知識を有する指導者の派遣できるようにする。
  • さらには将来に向けて、社会に向けた情報発信と啓発活動、報道関係者に向けた情報提供、関連団体・企業等との連携事業を行う。

健康教育の充実を目指す多くの方々と協働で活動することにより、より実り多い成果が得られることを願っております。

役 員

代表理事  加藤 哲太
元東京薬科大学 教授

理事    稲垣 隆司
元岐阜薬科大学 学長

理事    北垣 邦彦
東京薬科大学 教授

理事    鬼頭 英明
法政大学 スポーツ健康学部長 教授

理事    小出 彰宏
横浜薬科大学 教授

理事    福田 早苗
小平市薬剤師会 副会長

理事    舩田 正彦
湘南医療大学 薬学部 薬理学研究室 教授

理事    三角 健二
日本医療・健康情報研究所 代表 ㈱創新社 会長

理事    守谷 まさ子
京都府薬剤師会 理事

理事    山口 一丸
名古屋市学校薬剤師会 会長/愛知県学校薬剤師会副会長

監事    犬塚 峰子
大正大学 客員教授 医学博士

監事    楠 文代
学校法人 東京薬科大学 理事長

賛助会員

佐藤製薬株式会社
株式会社小学館集英社プロダクション
一般社団法人東京都学校薬剤師会

メールマガジン登録者

日本くすり教育研究所では、これまでくすり教育の教材提供活動・薬物乱用防止教育のサポート活動を行ってきており、2021年4月現在で約1,500人の方が登録しております。
会員紹介・会員の分布

メールマガジン登録(無料)

  • 当研究所の提供する教材を使用するにあたっては、必ず当研究所のメールマガジン登録(無料)に登録する必要がある。
  • 無料

正会員(有料)

  • 当研究所の設立趣旨に賛同し、その活動に参加する専門職の方。
    (薬剤師、養護教諭、教員、医師、保健師、看護師、その他当会が認める専門職)
  • 会費:3千円/年

賛助会員

  • 入会資格:当研究所の設立趣旨に賛同し、その活動を賛助する団体、個人。
  • 年会費:1口 5万円

定 款

沿 革

2002年

11月  社会薬学会で「青少年の薬教育」に関してシンポジウムを開催

2003年

7月  日野市立東光寺小学校で「くすり教育」スタート

2005年

2月  江東区立豊洲小学校で、薬の適正使用協議会作成の教材を用いて授業を実施
11月  小平市薬剤師会において「第1回お薬検討会」を開催

2008年

7月  プレスセミナー(薬の適正使用協議会)で、小中学生に対する「くすり教育」の必要性について講演

2009年

11月  第3回薬局学会学術総会で、薬の指導に関するワークショップを開催

2010年

3月  ホームページ「セルフメディケーション 薬剤師のかかわり方」を開設

2012年

11月  ホームページを「セルフメディケーション&地域介護支援」に変更
11月  プレスセミナー(OTC協会)で、青少年へのくすり教育の重要性について講演

2013年

4月  日本くすり教育研究所を設立、ホームページで教材などの提供をスタート
10月  いなぎICカレッジ「知っておきたい!薬の正しい使い方」スタート

2014年

6月  厚労省薬物乱用防止啓発事業に基づく「薬物乱用防止教室」スタート

2016年

10月  一般社団法人を設立。正式名称を「一般社団法人 日本くすり教育研究所」とする
12月  日本くすり教育研究所ホームページをリニューアル

2017年

1月  ホームページ「お役立ち情報」指導に役立つ情報・ツールでリンクサイトを立ち上げ

2018年

3月  くすり教育に関する会員アンケートを実施

2019年

12月  『おくすり教育検討会(拡大版)』スタート

2020年

4月  ホームページに「くすり教育に関するオピニオン」スタート
6月  公益財団法人一般用医薬品セルフメディケーション振興財団の平成31年度助成を受け、『学校薬剤師が提案する 保健だより素材サンプル集』を作成

2021年

3月  『おくすり教育推進協議会』を西武薬剤師会と共催でスタート