京都府亀岡市立城西小学校において保健主事部・養護教員部合同研修会を開催(11月21日実施)

平成28年11月21日に、京都府亀岡市立城西小学校において、亀岡市の小・中学校の保健主事・養護教諭、38名が参加して、保健主事部・養護教員部合同研修会が開催された。くすり教育研究所加藤哲太氏により,演題“小・中学校における薬物乱用防止教育 ~「ダメ、ゼッタイ」だけでない教育の進め方~”の講演が行われ、その後質疑応答が行われた。

参加者からの感想のいくつかを下記に紹介します。

・ダメ・ゼッタイだけでない薬物乱用防止教育ということで、切り口の違うお話で、なるほどと思うことが多かったです。先生のお話を聞きながら、こんなアプローチのしかたで授業を組み立てたらいつもと違う授業になり、児童の理解が進むかもと思えることがあり、とても勉強になりました。

・大切なことは、全教育を通して、自分はけっこう素敵!を実感させることだと感じました。

・素敵な脳の働き、自己肯定感を、自分がかけがえのない存在であることをおさえるというお話にすごく共感をしました。自己肯定感はすべての教育の原点になることだと改めて思いました。

・児童生徒の「なぜ」を大切にした指導を展開することが重要であると感じました。また、薬物乱用防止教育の3つの目標を発達段階や学校の指導方針に合わせて指導していくことが大切で あると感じました。

・これまで薬物乱用防止について、怖さを全面に出して指導案を作っていました。でも、先生のお話の中で「なぜ、守らなければならないのか?」生徒に考えさせる指導をしていきたいと強く思いました。また、「自己肯定感」については薬物だけでなく、教育相談や性に関する教育等、あらゆる教育の大切な根底になると思います。「自分のステキさ」を思ってもらえるよう保健室で頑張りたいです。

・DVDは、中学校版はないのでしょうか。また、昔の資料や情報では、指導できないと感じました。様々なパンフレット・リーフレットの活用が今後必要で、指導者は進化する薬物について学習し続けなければと思いました。

・いつもの薬物乱用防止の研修とは違った内容があって興味深く聴けました。中学校なので女子の生理痛の対応で「自分に合った薬を持っていましょう」と声を掛けていることがあるので、どうしたものか・・と戸惑いました。教員も含めて偏頭痛も時折見かけるので、そのあたりも軽はずみに「薬」と言えないなと少し悩みます。

・「なぜ」を繰り返し教育することや医薬品に対する正しい知識を教育することも、薬物乱用防止につながっていくため、本校の指導に生かしていきたいと思います。

・大変パワフルに色々なお話をいただき、ありがとうございました。小学校での薬物乱用防止教室の方で、理解ある担任と出会えると、少しおもしろい内容で取り組むことができます。最後の最後で手を出さないことのできる子どもたちを育てたいと思っています。逃げること、断ること、情報に流されないこと、考えてみること、助けを求められること・・害や怖さは教科書で学べます。ここにさらなる力は必要ですか。今、養護教諭にできることとして防止教室を、他の力も借りて、大切な大切な1時間として取り組んでいきたいです。