6月20日から「『ダメ。ゼッタイ。』普及運動」を全国各地で実施
厚生労働省は6月20日から7月19日まで、国民の薬物乱用問題に関する認識を高めるため「『ダメ。ゼッタイ。』普及運動」を実施する。「持たない・やらない・近よらない」の薬物”3ない宣言”をキャッチコピーとし、期間中は官民一体となった啓発活動が各地で行われる予定。
日本では覚せい剤事犯の検挙者数が1万人を超え、密輸量の増加に伴う押収量が大幅に増えていることから多くの乱用者の存在が推測されている。また大麻については検挙者数のほぼ半数が若年層となっており、大麻乱用の広がりも懸念。ほかにも、インターネットサイトによる危険ドラッグ販売も見られることから、政府は総合的な薬物乱用対策の取り組みを続けている。
「ダメ。ゼッタイ。」普及運動は、国民一人一人の薬物乱用問題に関する認識を高めるため、正しい知識の普及、広報啓発を全国的に展開するもので、平成5年から毎年実施。新国連薬物乱用根絶宣言(2009~2019年)への支援事業の一環で、国連総会決議に基づく「6.26国際麻薬乱用撲滅デー」の周知を図ることも目的としている。
期間中はポスターやリーフレットで啓発活動を行うほか、各都道府県でもキャンペーンが行われる。6月23・24日には、ヤングボランティアの協力を得て啓発資材を配布する「6・26ヤング街頭キャンペーン」も行われる。
東京都は6月24日、歌舞伎町シネシティ広場イベントスペースで「6・26国際麻薬乱用撲滅デー」都民の集いを開催。薬物捜索犬のデモンストレーションや、ものまね芸人のホリさんが出演予定のステージショーやトークライブが予定されている。
また、国連支援基金の募金運動も合わせて実施される。集まった基金は開発途上国で薬物乱用防止活動に従事する民間団体(NGO)の活動資金として寄付したり、国内の啓発事業に役立てたりされる。
「『ダメ。ゼッタイ。』普及運動」を6月20日から実施します~薬物乱用防止のためのキャンペーンと国連支援募金運動を全国各地で実施~(厚生労働省)
平成30年度「6・26麻薬乱用撲滅デー」都民の集いについて(東京都福祉保健局)
記事提供:日本医療・健康情報研究所