「こどもとおとなのワクチンサイト」を開設~日本プライマリ・ケア連合学会

 日本プライマリ・ケア連合学会の内部組織「ワクチンプロジェクトチーム」はこのほど「こどもとおとなのワクチンサイト」を開設した。ワクチンで予防できる病気(ワクチン予防可能疾患)を減らすための普及啓発活動の一環で子どもから大人まで、さまざまなケースで参照できるワクチンの情報をまとめている。

 同サイトではワクチン・予防接種とワクチンで予防できる病気(ワクチン予防可能疾患)についての情報を提供。それぞれのワクチンの性質や効果、注意点のほか、月齢・年齢別の望ましい接種スケジュール(6月28日現在公開準備中)などを掲載する。

 各ワクチンの情報は知りたい項目を設定することでも検索が可能。そのワクチンでどのような病気を予防できるのか、また接種はどのように行われるのか、という情報を分かりやすく示したうえで、ワクチンの効果や副反応などについて詳しく解説している。

 また「妊娠可能女性・妊婦のワクチン」や「医療従事者のためのワクチン」など、さまざまなケースで必要な情報を整理。「年齢で見る不足している可能性のあるワクチン」では、例えば1977年4月1日以前に生まれた人では、麻しんワクチンが定期接種開始前のため一度も接種していない可能性が高いことなどを啓発している。

 ほかにも「渡航者のワクチン」では、サッカーのワールドカップロシア大会観戦者向けの情報など、海外に渡航する前に接種しておきたいワクチンについて説明。子どもから大人までさまざまな年齢におけるワクチンの必要な情報を総合的に網羅している。

 ワクチンで防げる病気の一覧から情報を調べることもできるなど、利用者の利便性にたったサイトになっている。

こどもとおとなのワクチンサイト(日本プライマリ・ケア連合学会)

記事提供:日本医療・健康情報研究所