【新型コロナ】ワクチン接種後に続く副反応でもっとも多いのは? ワクチン接種に不安を抱いている人は多い

 岡山大学は、新型コロナのワクチンの副反応として持続する症状の特徴について、後ろ向き観察研究を行った。

 ワクチン副反応の症状として多いのは、「感覚障害」「全身倦怠感」「発熱/微熱」「頭痛」であることが分かった。

 「ワクチン接種による副反応に不安を抱いている人も多くいます。重篤な合併症を有する症例もあり、全身を包括的にみる体制が必要であることが確認されました」と、研究グループでは述べている。

ワクチン接種後に続く副反応でもっとも多いのは?

 岡山大学病院は、新型コロナワクチン接種後の各種症状に対応する「ワクチン副反応外来」を設置しており、同外来を受診した患者164人を対象に、ワクチン接種後の副反応について調査した。接種後5日以上持続する副反応の症状を訴えた受診患者121人について記述的解析を行った。

 その結果、新型コロナワクチンの接種後の持続的な副反応として頻度の高かった症状は、▼感覚障害(28.1%)、▼全身倦怠感(24.8%)、▼発熱/微熱(17.4%)、▼頭痛(17.4%)だった。

 比較的重篤な病態は6人に認められ、その内訳は「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)」「サルコイドーシス」「無菌性髄膜炎」「視神経脊髄炎」「付着部炎」「特発性血小板減少症」だった。

 研究は、岡山県保健医療部保健医療課ワクチン対策室の支援を受けて実施されたもの。これまで、新型コロナワクチン接種後の急性期の副反応は国内外でも多く報告されているが、これまで持続する副反応に関する調査はほとんどなかった。

新型コロナワクチンの接種後の持続的な副反応
「感覚障害」「全身倦怠感」「発熱/微熱」「頭痛」が多い

出典:岡山大学、2023年

ワクチン接種による副反応に不安を抱いている人は多い

 新型コロナのワクチン接種は、新型コロナへの感染予防や重症化を防ぐために重要だが、ワクチン接種による副反応に不安を抱いている人も多くいる。

 副反応としてどのような症状がどれくらい続くかが分かることで、症状への対応をスムーズに行うことができる。また、副反応の症状は多彩であるため、副反応についても全身をきちんと診察し、潜在する疾患を除外するなどの鑑別が重要としている。

 研究は、岡山大学病院の「ワクチン副反応外来」を担当する、総合内科・総合診療科の徳増一樹助教、岡山大学学術研究院医歯薬学域 総合内科学の大塚文男教授らの研究グループによるもの。研究結果は、国際学術雑誌「Vaccines」に掲載された。

 「総合内科・総合診療科では、新型コロナ後遺症外来(コロナ・アフターケア外来)とともに、ワクチン副反応外来を開設・運営できたことは、コロナ禍での対応のひとつとして大変意義のあることと捉え、これまで分かっているデータや研究成果を今後も積極的に発信してまいります」と、研究者は述べている。

岡山大学病院 総合内科・総合診療科
岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)総合内科学
Characteristics of Persistent Symptoms Manifested after SARS-CoV-2 Vaccination: An Observational Retrospective Study in a Specialized Clinic for Vaccination-Related Adverse Events (Vaccines 2023年10月30日)


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